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廃棄物処理施設見学レポート|廃棄される医薬品は○○の原材料に!

公開日:2023年09月21日
ファルマーケットではお薬を買取後、廃棄対象となる医薬品は専門業者へ廃棄依頼をしています。今回の記事では、専門の廃棄物処理業者へ引き渡した後、実際どのように廃棄されるのか…その現場、株式会社シンシア様の品川 R・Cセンター(廃棄物処理施設)へお邪魔させていただきました。シンシア様のご紹介と廃棄物処理施設の見学レポートをお届けします。

前回の記事『物流センター最前線!②〜医薬品の廃棄処理方法を大公開~』では、ファルマーケットでお薬を買取後、廃棄対象となる医薬品をどのように管理し、廃棄物処理業者へ引き渡しているのか、ご紹介しました。

今回の記事では、専門の廃棄物処理業者へ引き渡し後、実際どのように廃棄されるのか…その現場、株式会社シンシア様の品川 R・Cセンターにお邪魔させていただきました!

前回の記事より(左)ファルマーケットで廃棄予定のお薬 (右)ファルマーケットで一時保管中の廃棄品

株式会社シンシア様について

薬局の皆さまにも馴染みのある、医療廃棄物の処理。患者さんから回収した注射針などの医療廃棄物処理を、専門業者へ依頼していると思います。

医薬品の買取・販売サービスを運営するファルマーケットでも、買取対象外品や使用期限切れの医薬品の廃棄を株式会社シンシア様(以下、シンシア様)へ依頼しています。

では、「どのような会社に依頼しているのか?」「どのように処理されているのか?」など気になるのではないでしょうか。

シンシア様は1969年から50年以上も続く、東京都品川区に本社をおく産業廃棄物処理会社です。

品川R・Cセンターの産業廃棄物処理施設の概要が記載されています。

事業内容は、R・C=資源循環事業、リサイクル事業/スクラップ事業、環境整備/ビルメンテナンス事業を運営されています。

R・Cとは『Resources Cycle=資源循環』、R・C事業がおこなわれているのは、シンシア品川 R・Cセンターとシンシア横浜 R・Cセンターの2つの施設です。今回お邪魔した品川R・Cセンター(以下、廃棄物処理施設)では、多種多様な廃棄物処理とリサイクルがおこなわれています。

ISO14001認証を取得されており、環境に配慮したうえで、廃棄物を処分ではなく資源にすることを目指していらっしゃいます。今後、さらに環境負荷のない処理にも取り組む方針だそうです。

※ISO14001認証とは…自社の企業活動による、環境への負荷を最小限にするように定められた国際規格のことです。

施設内に飾られていたISO14001登録証

また、都道府県知事・政令市長が認定する優良産廃処理業者認定制度も取得されていて「安心して廃棄をお任せできる」と感じたことも、ファルマーケットがシンシア様へ依頼するきっかけのひとつでした。

優良産廃処理業者認定制度の認定には、遵法性・事業の透明性・環境配慮の取組・電子マニフェスト・財務体質の健全性が審査基準となります。シンシア様では、電子マニフェストである医療廃棄物追跡管理システムを導入しており、処理状況をリアルタイムで追跡できる仕組みがもうけられています。

不法投棄への懸念や、適正に処理されているか明確になるので、ファルマーケットにおける廃棄物処理業者検討の際にも、信頼面をクリアするための参考材料となりました。

なお、産業廃棄物の産業廃棄物管理票(マニフェスト)義務化は1990年代初頭から開始されました。すべての排出事業者は処理業者へ委託する際、マニフェストを発行・保管しなければなりません。

これから処理業者へ委託を検討されている方は、ぜひ確認したい制度ですね。

収集運搬業と中間処理業2つの優良産廃処理業者認定制度の認定証

それでは、廃棄物処理施設の見学スタート!

基本的な廃棄の流れ

廃棄物処理業者によって使用する処理設備や、請負う対象物、廃棄工程はさまざまあり、シンシア様では上図の流れで廃棄されています。

また、廃棄物の運搬や処理方法も廃棄物処理業者によって異なります。

例えば、排出事業者から廃棄物処理業者へゴミを運搬する際、廃棄物処理業者は自社で対応するか運搬工程のみを外部委託するか、違いがあります。

処理工程については、廃棄の際に産出される焼却灰を埋め立てするか再資源化するか、といった違いがあります。

シンシア様では収集運搬、廃棄処理、再資源化までをおこなっており、埋め立てはされていません。

具体的な廃棄物処理の流れ

廃棄といえば、高温で燃やしたり、埋め立てるというようなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。しかし、廃棄といっても処理工程にはリサイクルするための様々な工夫や、環境への配慮などがおこなわれています。また、生活や事業活動のなかで排出される廃棄物は、法律で厳しく区分されており、正しく処理される必要があるのです。

それでは、廃棄物の分類から廃棄物処理施設で行われている工程までを、詳しくご紹介していきます。

知れば知るほど奥が深く、もっと知りたくなる、廃棄物処理のキホンからマニアックなところまで、ぜひお楽しみください!

1)収集・運搬

排出事業者より廃棄物を引きうけ、廃棄物処理施設へ運搬します。廃棄物の運搬には収集運搬業の許可が必須で、事業をおこなう都道府県の承諾も必要です。

なお、廃棄物は大きく4つに分類されます。

産業廃棄物    :事業活動で発生したもののうち、法令で定める20種類
特別管理産業廃棄物:産業廃棄物のうち、特に指定された有害なもの
一般廃棄物    :産業廃棄物以外のもの(家庭ごみなど)
特別管理一般廃棄物:一般廃棄物のうち、特に指定された有害なもの

一般廃棄物の中でも、事業系一般廃棄物、家庭系廃棄物の2つに分類され、廃棄物処理業者は取りあつかう種類によって処分業の許可がもとめられます。

シンシア様では、政令で定められている14品目の産業廃棄物と、事業系一般廃棄物、特別産業廃棄物の許可を取得し廃棄されています。

収集・運搬された廃棄物は車ごと計量し、搬入出時の重量差から廃棄物の重さが算出されます。

なかでも一般廃棄物の処理は通常、市区町村が処理について責任をもつため、民間の廃棄物処理業者が許可を取得しているのは珍しいそうです。シンシア様では具体的に、新幹線やホームなどで排出されたゴミの処理がおこなわれています。

行政管轄の施設は稼働日時が限られており、日曜日や夕方以降に処理が必要な場合に廃棄物処理処理がおこなえません。そのため、365日24時間稼働しているシンシア様のような民間業者による処理が必要なのだとか…!お出かけの際に何気なく利用しているダストボックスを、こんな身近に感じる日がくるなんて驚きです(笑)

2)廃棄

搬入・撹拌

搬入された廃棄物は、廃棄ピットと呼ばれるゴミを一時的に溜めておく場所へ投入されます。

このまますぐに焼却炉へ投入されるわけではなく、一度、クレーン操作により廃棄物を撹拌し、焼却炉へ投入されます。燃えやすいもの、水分の多い廃棄物を撹拌し、燃やす際に必要なカロリーを一定にするためです。

廃棄物の量・種類などの搬入情報は事前に把握されており、クレーンの操縦室からモニターと目視により、廃棄物を撹拌されているとのことで、熟練の目利きがひかる現場でした。

廃棄ピット内の様子

廃棄施設といえば気になるニオイ対策も徹底されていました。

シンシア様の廃棄施設は完全屋内の造りになっているものの、プラットホーム内では定期的に消臭剤が自動噴霧され、屋外に空気がでないよう常に陰圧制御されています。

プラットホーム内の消臭剤自動噴霧設備

焼却・発電

焼却では800~1,000℃に加熱され、廃棄物は灰になります。焼却灰のなかに含まれる鉄やアルミなどの資源は別途、磁選機等を利用して選別されます。スクラップとして建設材料へとリサイクルされています。

また、焼却時に発生した熱を利用した発電もおこなわれています。発生したエネルギーをムダにせず、発電した電気は施設内で使用する8~9割の電力をまかなっているそうです。

焼却炉のなかを直接見学することはできませんが、制御室では焼却炉や溶融炉などの様子を、モニター画面を通して監視されていました。

制御室内の様子

なお品川R・Cセンターでは、医療機関から出た廃棄物(感染性を含む)が受け入れの3割を占めています。ファルマーケットのように医薬品卸やメーカー、病院などからの依頼がメインだそうです。

感染性産業廃棄物の場合は、バイオハザードマークのついた専用ボックスに入った状態で搬入されます。一度閉めると開封できない仕組みになっており、箱のまま処理をします。専用ボックスに入れたまま専用のルートから直接、焼却炉へ投入し、溶融処理されます。

(左)感染性産業廃棄物の専用ボックス  (右)感染性産業廃棄物の専用廃棄ルート

余談ですが、シンシア様では排出事業者にたいし、廃棄物の搬入から焼却炉への投入までの直接立ち合い・確認を受け入れています。厳しい管理制限下にある向精神薬などの医薬品や、顧客情報が含まれるカルテなどの処理を直接確認できるのは、メーカーや卸、医療機関にとって安心できる条件のひとつですね。

あくまでも廃棄物に関する責任は排出事業者にあるため、その分きちんと処分されているのかを確認される企業様も多いようです。

溶融

前工程の焼却時に燃え残った焼却灰を、さらに高温の1300℃以上で溶融します。溶融では灰も溶かすことができます。

施設内には、溶融炉の精巧な模型も展示されていました。

廃棄物処理業者によっては焼却灰を埋め立てたり、再資源化の行程を他社へ依頼したりと、溶融以降の行程をおこなわない場合もあるようです。

3)再資源化

溶融した焼却灰から溶融スラグを生成します。溶融スラグとは、アスファルトの下地などにも用いられており、資源として利用するためには規格に準拠している必要があります。

廃棄物処理業者によっては、溶融スラグができても再資源として使える品質にならず、埋め立てする場合もあるようです。シンシア様は業界内でもめずらしく、焼却から溶融スラグの生成までを一貫しておこなっており、様々な建設資材として再資源化されています。

実際の溶融スラグ
再資源化の例

入庫した廃棄物をあますことなくリサイクルするので、環境負荷が減らせるというメリットもありますね。

ファルマーケットから排出される廃棄物は大切な医療資源でもあります。その資源が埋め立てされず、再資源化されていることに大変嬉しくなりました!

おわりに

今回お邪魔した品川R・Cセンターは、廃棄物処理物施設だと気づかないほど清潔感のある外観でした。

実際の廃棄物処理現場を見学し、ヒト・モノ・環境への様々な配慮と工夫に、排出事業者としても学ぶことの多い一日となりました。シンシア様では今後、より環境負荷の少ない処理方法を検討することも視野に入れているそうで、今後の新たな試みにも期待が高まります!

以上、医薬品の廃棄物処理施設見学レポートでした。

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