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ドラッグストアチェーンの効率化された不動在庫対策とファルマーケットの活用法

公開日:2021年12月01日
127店舗を展開するドラッグストアチェーンのスギヤマ薬品様。不動在庫に対する課題と、不動在庫解消の手段としてファルマーケットをどう活用されているのか、お話を伺いしました。

株式会社スギヤマ薬品 薬事本部 第一運営部 部長 伊藤敦司様

 

後編:76店舗の不動在庫を処理。グループを支えるデッドストックセンターの裏側

1)薬局概要

お客様に寄り添い続けて70年。東海3県のDSチェーン

Q:御社についてお聞かせください。

当社は愛知、岐阜、三重の東海3県に127店舗を展開するドラッグストアチェーンです。「店はお客様のためにある」という創業理念を掲げて1952年に駅前の小さな薬局として出発してから、「暮らしに役立つ店舗作り」をコンセプトに、地元に寄り添ったサービスを提供し続けてまいりました。おかげさまで、2022年には創業70周年を迎えます。

 

Q:現在、御社が力を入れていることを教えてください。

調剤機能の強化と在宅への取り組みには力を入れています。

ドラッグストアという業態ですので、医薬品や化粧品を中心として日用品や食料品、介護用品へ至るまで、お客様の生活に密着した商品提供は基本です。より地域に寄り添うためには何が必要かと考えると、調剤機能の強化と在宅への注力は必要不可欠でした。

全体で127店舗あるうち、調剤の対応が可能な店舗は76店舗まで増やし、年間で約120万枚の処方箋を応需しています。在宅医療に関しては、ここ5年で2倍以上の患者様に対応させていただいています。

 

Q:調剤領域の拡充にともなう薬剤師の確保も大変ではないでしょうか。

人材確保の面では、昔からではありますが、働くスタッフが活躍しやすい環境づくりに取り組んできたことが功を奏しています。薬剤師は女性の比率が多いので、子育て支援など多様の取り組みを前向きにおこなってきました。結果的にではありますが、育児支援の賞をいただく機会も多いです。

一貫した取り組みの甲斐もあり、調剤機能の増加に対して人員面は対応できています。

 

 

2)Pharmarket(ファルマーケット)導入の経緯と活用方法

社内融通の限界から、廃棄削減への次の手として採用

Q:サービス利用前の不動在庫の状況について教えてください。

もともと、各店舗での店間移動による融通によって、処理ができていました。店舗スタッフが、かなり頑張ってくれていました。

しかし、GE比率の増加や併設店化に伴う面受け店舗の拡大で、社内融通にも限界がでてきました。当社のとある店舗では、350を越える医療機関から処方箋を応需しているケースもあり、1店舗あたりの医薬品数が膨れ上がり廃棄割合が増加傾向にあることへ課題意識を感じていました。

 

Q:二次流通サービスを検討するに至った背景を教えてください。

増加の一途をたどる廃棄を解決しようと、2014年から社内にデッドストックセンターを設置しました。全店舗の不動在庫品をデッドストックセンターへと集約し、店間移動できる品目を効率的に橋渡しできる仕組みを整えました。

それでも、一定の廃棄が避けられないことは運用開始から分かっていました。経営的な側面はもちろんですが、貴重な医療資源を廃棄することに企業として胸が痛く、少しでも廃棄を減らすことができるならとの思いから二次流通サービスを利用しました。

当初は他社サービスを利用していましたが、2019年からファルマーケットさんをメインに利用させていただいています。

 

Q:ファルマーケットに切り替えていただいた決め手はどの点でしょうか。

ファルマーケットさんに切り替えた理由は3つあって、査定の早さ、査定の正確さ、そして高品質な検品体制です。医薬品には使用期限がありますので、時間の経過とともに価値は低減します。スピーディーな査定判断は必要不可欠と考えます。

あと、仮査定金額も正確です。製造番号違い、シートが紛れるといったイレギュラーがなければ、仮査定金額と本査定金額は一致している。製造番号違いではじかれるシートが正確だったことも、精細な検品している裏返しだと理解し安心しました。

厳しい検品体制を背に、真面目に取り組んでいる姿勢を感じました。客観的にみたとき、この真正直さというのがファルマーケットの強みだと考えます。

 

Q:ファルマーケットはどのように利用されていますか?

全店舗の不動在庫品をデッドストックセンターへと集約し、店間移動することができなかった商品をファルマーケットさんへと売却しています。各店舗から不動品を売却する運用にしてしまうと、本来は他店舗でも利用できた医薬品を売却してしまう懸念があります。

また、売却ありきの発注になってしまう恐れもありました。ガバナンスの観点から、代表の1店舗から売却する運用が適切であると考えています。

 

※デッドストックセンターを活用した不動在庫対策の詳しい運用方法については、コチラの記事で詳しくご紹介しています。

 

 

3)Pharmarket(ファルマーケット)導入後の変化

不動在庫や廃棄を減らすことへ、現場がより意識的になった

Q:ファルマーケットを利用して廃棄量は変化しましたか?

デッドストックセンターとファルマーケットの導入により、廃棄は減少傾向にあります。ただ、廃棄額の全体としては思ったより減少できていないことが悩みです。というのも、在宅医療の件数を伸ばした結果、比例して麻薬の取扱量も増えて、麻薬の廃棄金額が無視できない大きさになっています。麻薬を除いた廃棄額としては確実に効果が出ています。

麻薬の店間移動も法規制が緩和されたので、社内ルールを構築して麻薬の消化へ取り組んでいきたいと考えています。

 

 

Q:スタッフの不動在庫に対する意識変化について教えてください。

デッドストックセンターの運用開始と共に不動在庫を減らす取り組みを強化したことで、「不動在庫になりそうな医薬品は早めに処理する」という意識へと変化が起きていることを感じます。

二次流通サービスを利用していることは社内に伝えてはいますが、売却を前提として過剰に発注する状態は避けねばならない。そこで店舗のスタッフに対しては、在庫回転数を見ながら適正在庫を目指すことの重要性を説いています。

そして、適切な管理をしても発生する不動在庫品があれば、早めにデッドストックセンターへ発送することも併せて伝え続けた結果、以前よりも不動品や廃棄を減らすことへ意識的になっていると感じます。

Q:最後に、今後の展望についてお聞かせください。

「地域で一番」を掲げ、地元に密着することをこだわり続けてきた結果、まもなく70年を迎えられるのだと思っています。ひとえに、地域のみなさまに愛していただいたおかげです。

これからも地元に長く愛される「ドラッグスギヤマ」として取り組み、地域に根ざしたドラッグチェーンとして100年企業を目指し勝ち残りを図るべく邁進してまいります。

 

後編:76店舗の不動在庫を処理。グループを支えるデッドストックセンターの裏側


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