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「働く社員が力を発揮できる環境へ。」対物業務システム化の裏側にある経営者としての使命

公開日:2023年09月08日
岩手県で2店舗経営し、対物業務の機械化を進めている有限会社スタイル薬局様。協業関係にあるPharmarketとキリン(サービス名:premedi)両サービスをご活用いただいており、その活用方法と、岩手県初の調剤ロボット導入の裏側にある経営者としての社員への想いについて、代表取締役の平山様にお伺いしました。

(写真左から)

株式会社Pharmarket 村松友憲

有限会社スタイル薬局 平山智宏様

キリンホールディングス株式会社 premedi事業責任者 田中吉隆様

1.薬局の概要

まずは存在を知ってもらうこと。地域の皆様との交流を大事にしています。

Q:スタイル薬局について教えてください。

平山:

1987年に父が設立し、私が二代目になります。当薬局は、薬局を使ったことがない方には認知しづらい立地です。そのため、地域の皆様に知ってもらうために、年に1回健康フェアを実施したり、毎月の資源回収に参加しています。そこで顔なじみになることで、カウンターでの会話も弾みますしね。隣の神社でお祭りをやるときは、屋台を出すスペースとして駐車場を貸しています。

スタイル薬局に隣接している青山稲荷神社

田中:

とてつもない”地域密着”ですね。

平山:

そこまで意識的には考えていないです。というのも、実は、”地域密着”という言葉がしっくりきていないんです。薬局がその地域にあるから密着していると言わざるを得ない気がしています。

村松:

「患者のための薬局ビジョン」の文脈から考えると、在宅のように、医師やケアマネージャーと連携して、地域全体の健康を見ていこうという意味でが使われることが多いと思います。

田中:

スタイル薬局様はいろんな医療機関から患者さんがいらっしゃっていますし、在宅にも力を入れていますよね。

平山:

感覚値ですが、市内でも在宅の対応をしている件数は多い方だと思います。そのために、無菌調剤室や自動入庫払出システム「BD Rowa Vmax(※)」などを取り入れました

※BD Rowa Vmaxとは

日本ベクトン・ディッキンソン社が開発した、調剤ロボット。装置内部に設置されているロボットアームで医薬品を自動でピッキングして払い出す機能により、薬局現場の効率化アップが可能。

複数の施設に対応しているため、お薬カレンダーと残薬ケースを動物のイラストでリンクさせて視覚的に区別している

無菌調剤室

BD Rowa Vmax

2.「BD Rowa Vmax」について

薬の配置はミリ単位。在庫の8割は「BD Rowa Vmax」にピッキングと管理をおまかせしています。

Q:「BD Rowa Vmax」の導入経緯を教えてください。

平山:

人がやらなくてもいい対物業務を、いかに機械化するかを常に考えているので、今回導入を決めました。ただ、うちの企業規模と同じくらいの薬局で導入しているという実績がほぼなく、導入後の動向が読めなかったので不安はありました。

田中:

実際に導入してみて、ピッキング時間は短縮されましたか?

平山:

品目数によりますね。2〜3品目であれば、人と大差はないですが、5品目以上あれば早いです。また、調剤をしていない時間帯に薬の配置を勝手に整理整頓してくれるんですが、よく出る薬は出口に近い場所へ自動で置き換えてくれるんですよ。これも時間短縮に繋がり、スタッフがより在宅や服薬指導で患者さんとの時間に充てることができています。

村松:

自動で整理するなんて優秀ですね!!

田中:

例えば、よくまとめて管理しがちな漢方薬でも、処方の多い種類は出口付近に、少ない種類は出口から遠くへ、と判別してくれるということですね。

平山:

そうですね。あと新人薬剤師や実習生だと、薬の場所を覚えるのにかなり労力を使うと思いますが、その時間が必要なくなるのもメリットですね。

村松:

私が新人薬剤師のとき、棚を覚えられなくてめっちゃ怒られた思い出があります・・

手が届かない天井近くまで薬を配置でき、約1,200品目、2,500箱程格納している

ミリ単位で設置しているため、少しでもズレてしまうと誤認識してしまう

Q:「BD Rowa Vmax」を導入後、工夫されている事はありますか?

平山:

在宅患者さんとなると品目数が多いため、ひたすら機械に出してもらっています。日中は外来もあるため、出庫口を2つ設け、在宅と外来に区別して利用しています。スタッフは出庫口から出てきた薬を確認するだけで良いため、薬のピッキングのために調剤室のなかを歩き回ることが減りました。

村松:

効率的にやられていますね。

平山:

私が指示しているわけではないですが(笑)店舗の運用効率や患者さん対応を担うという役割はスタッフに任せており、それぞれが効果的な方法を考えてくれています

田中:

平山さんは現場のことに関して干渉されないんですか?

平山:

細かいところまでは言わないようにしています。効率化アップ・生産性アップは社員の仕事、売上アップ・利益の最大化は私の仕事だと思っています。現場の作業効率はちょっとした改善の繰り返しだと思うので、実際に現場で働いている社員にまかせています。

村松:

平山さんがしっかり切り分けていることで、社員さんの運用効率化の意識が芽生えているんだろうなと感じました。

ピッキングされた薬が2つの出庫口から出てくる

3.ファルマーケットとpremedi(プリメディ)の活用方法

社員が対人業務に注力できる環境づくりの一環として、2つのサービスを利用しています。

Q:ファルマーケットとの出会いを教えてください。

平山:

元々、出品型の別の業者を利用して不動在庫の処理をしていたのですが、あまりメリットを感じられませんでした。切り替えを検討していたときに、すでに利用していたMusubiを提供しているカケハシとファルマーケットが一緒になる記事を見て登録を決めました。

Q:ファルマーケットを利用し始めて、変化したことはありますか?

平山:

不動在庫の処理を社員に任せられるようになりました。ファルマーケットの場合、まとめて買取をしてくれるので、不動在庫の定義を決めて、月に1回確認・売却をすることができます。

田中:

別の業者を利用していたときは平山さんも関与されていたのですか?

平山:

そうなんです。出品型のサービスだと、自由な価格設定がメリットですが、社員に値付けまでまかせることはできません。また、在庫は店舗にあるので、購入されたかどうかを都度確認しないといけないじゃないですか。結局やることが多くてオペレーションが複雑になってしまうので、売る前提でまとめて送ってしまった方が社員にも負担がかかりません。

村松:

ファルマーケットは、手離れの良さがウリの1つです。今までの平山さんのお話から、買取型だと一回で処理ができるので、業務の生産性を高めたり、社員が対人業務に注力できるようになるということですね。

平山:

そうです。あと、出品型だと店舗間のやり取りのため、取引先の薬局が信頼できるか怖いですね。ファルマーケットさんの場合、取引先がファルマーケットさんだけなので安心しています。

村松:

ありがとうございます。取引相手が弊社のみというのも安心ポイントですが、会員登録時には必ず反社チェックをしているので、全会員薬局様の身元の安全性も担保しております。

Q:premediとの出会いを教えてください。 

田中:

サービス開始前、狭間先生のオンラインサロンでセミナーを開催した際に、平山様が参加されていて、セミナー後にお声がけいただいたのがきっかけです。当時はまだ商談数も数件だったので、導入いただくと知ったときはめちゃくちゃ嬉しかったです!

平山:

突発的にくる処方のためだけに在庫を持っておくというのはリスクですし、小分け販売も収束している中で、置き薬をできることが魅力的だと感じました。通常の自分たちの判断だと在庫しない薬も、AIがリコメンドしてくれる上、置き薬でリスクがないなら在庫しよう、と思えるので、結果的に品揃えが増えて、いろんな処方に対応できるようになりました。

Q:premediを利用し始めて、変化したことはありますか?

平山:

いつ処方が来るか分からない医薬品を、リスクなく薬局においておけるのは魅力的だと感じ導入しましたが、その代わりpremediの月額利用料がかかるので、その費用対効果が使ってみるまでは分かりませんでした。実際に使ってみると、医薬品の欠品が減り、他の薬局や患者さんのお家まで社員が走ることが減りました。対物の人的コストは無駄と感じるので、多少金銭的コストがかかっても、それ以上のメリットは感じています。

村松:

欠品という患者さんのネガティブ体験を回避することで、未来の顧客となっていただく、いわゆるLTV(顧客生涯価値。将来的に顧客が生み出す利益)と月額との比較かなぁと想像していましたが、平山さんは社員ファーストで考えていることに感動しました。

平山:

あとは、地域性も関係していると思います。在庫がなかった場合、もちろんお届けもしますが、「後から来るからいいよ」と、取りに来てくれる患者さんが多くいらっしゃいます。なので、新規の患者さんを失うというのは、あまり重要視していません。

田中:

地域性はもちろんあると思いますが、普段から患者さんとの関係性を構築している社員の皆さんのおかげもありますよね。

平山:

そうですね。社員がpremediをうまく使いながら欠品を減らして、業務を効率化してくれています。突発的な処方のための薬の在庫管理にかかる時間や、他の薬局に分譲してもらった薬を取りに行く、といった時間もが減って、その分で生まれた時間を、在宅や服薬指導といった別の価値発揮につなげてくれています。

“1時間、対物業務を減らした”というのは、1時間分の人件費が浮いた、という計算をしがちですが、そうではなく、“新たに生まれた1時間で今後何万円分もの価値を社員が出せるようになった”、ということだと考えています。

4.薬局の目指したい姿

社員がいて会社が成り立つ。社員の誕生日は必ずお祝いしています。

Q:今後の展望をお聞かせください。

平山:

スーパーやコンビニと同じように、地域で生きていくなかで必要なものとして存在し続けなければいけません。また私個人としては、社員の働く場を作り続けることが使命だと思っています。100店舗はいかなくとも、店舗展開は常に考えています。

田中:

店舗展開に目標はありますか?

平山:

1つの区切りとしては”5年以内に5店舗”と考えています。5店舗以上になると、社員の名前、顔、誕生日が一致しなくなりそうで、、あとバースデーカードも毎日のように書かないといけないのかなと(笑)

村松:

社員さんの誕生日をお祝いされているんですか!?

平山:

バースデーカードと花束をプレゼントしています。せめて、自分が社長であるうちはやり続けると決めています。

村松:

すべてにおいて社員ファーストですね。平山さんの社員さんを想う気持ちが、現場で働くモチベーションの向上に繋がっていると思います。

平山:

社員がいないと、経営は絶対に成立しないので。働きやすい仕事環境を提供し、より付加価値のある仕事に集中できるような仕組みづくりが、私の役目だと思っています。

そして社員には、薬局に来てくださる患者さんや在宅患者さんとの時間を大切にしてもらい、地域の皆様に愛される薬局でいつづけたいです。

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