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島内唯一の薬局として、島民のライフラインであり続けるために。過剰在庫はファルマーケットで解消

公開日:2021年09月05日
2014年1月に開局した三宅島唯一の薬局、りぼん薬局様。島の住民のために多く揃えた在庫の解消方法についてお伺いしました。

薬局の概要

三宅島、唯一の薬局です。

Q:御社についてお聞かせ下さい。

りぼん薬局は、三宅島唯一の薬局として、2014年1月に開局した、薬剤師1名、事務スタッフ2名の小規模な薬局です。もともと都内の調剤チェーンに勤務していたのですが、知人の誘いで、縁あって島の診療所で働くことになりました。そうこうしているうちに、島での生活がすっかり気に入ってしまいまして、この薬局をはじめました。

Q:三宅島の医療環境についてお聞かせください。

三宅島には住民が2,600人いますが、他の離島や地方と同じく高齢化が進んでいて、慢性疾患の患者さんが多くいらっしゃいます。島には村営の診療所がひとつしかありませんので、診療科目は「総合科」として、あらゆる怪我や病気に対応しています。

当然、うちの薬局でも幅広い知識と対応が求められますし、診療所に派遣されるドクターは2年交代というのもあり、診療所とはできるかぎり密な連携に取り組んでいます。
ただ、診療所ですべてをまかなうことは難しくて、高度な医療が必要な場合は本土の病院にかかっていただきます。ちなみにオペが必要な場合はドクターヘリで搬送する体制が整っています。

Q:島で唯一の薬局として、一般の薬局との違いは何でしょうか?

狭い島内ですから、当然、住民とは顔なじみです。世間で言われている地域密着や、医薬連携は当たり前で、患者さんの処方歴はすべて頭に入ってますし、来局が困難な患者さんにはお届けにも行きます。

あと特徴としては、処⽅が28⽇以上の⻑期処⽅が多いことが挙げられます。患者さんは本⼟の病院にかかる場合、移動はフェリーで⽚道6〜7時間かかりますから、通院回数を減らしたいのは当然です。島の生活は朝が早いので、それに合わせて私も毎朝5時に起きて、予製をつくり、8時には店を開けています。60日分の一包化もざらにありますが、時間をかけてじっくり調剤をしています。まさに日の出とともに起き、日の入りとともに寝る生活ですね(笑)

Q:OTCや、生活雑貨なども販売されていらっしゃいますね。

島にはコンビニがありません。患者さんのご要望に応えていった結果、ひと通りの商品を揃えることになりました。調剤だけでなく、ドラッグストアとしても機能して、島民のライフラインになれたらと思っています。

Pharmarket(ファルマーケット)導入前の在庫管理

欠品が許されない以上、どうしても過剰在庫が発生してしまいます。

Q:医薬品の供給体制について教えてください。

卸さんに発注して、中1日で納品です。急ぎたい場合、朝10時半までに発注すれば翌日には着きますが、電話で急配を依頼すれば2、3時間で届けてくれる内地の薬局とはわけが違います。正直うらやましいですね。

Q:在庫管理への取り組みについて教えてください。

在庫管理には苦労しています。⻑期処⽅が多く総合科⽬ですので、それなりの種類と数が必要です。もし⽋品になったら、お届けまでに中1⽇以上おまたせしてしまいますので、在庫は常に余裕をもっておきます。⽋品が許されない以上、どうしても過剰在庫が出てしまいますね。

Q:不動在庫が発生してしまう要因は何でしょうか?

それは内地と同様、患者さんの体調変化によるところが⼤きいですね。ただ、在庫にゆとりをもつようにしているために、不動在庫となった場合に影響が⼤きいことが悩みの種です。

Q:不動在庫の解消方法を教えてください。

解消はなかなか難しいですね。融通しあえる店舗がありませんので、すべて抱えるしかありません。ファルマーケットを利⽤しはじめる前までは、廃棄していました。ちなみに⼩分けで買うことも考えましたが、離島がゆえに配送に時間もかかりますので断念しました。

Q:ファルマーケットを利用いただいた、きっかけを教えてください。

検索でサービスを知りました。発見したときはとても嬉しかったですし、とても助かっています。サイトも良くできていて、送る前に見積りもできるので安心して利用できました。

Pharmarket(ファルマーケット)導入後の変化

定期的に不動在庫をチェックし、早めの売却を心がけています。

Q:サービス導入によりどんなことが改善されましたか?

もし余ってしまっても売り先が確保できたことで、発注するときに計算が立てられるようになりました。不動在庫も3ヵ月に1度はチェックして、早めの売却を心がけています。使用期限ぎりぎりまで抱えていると、買取額が低くなってしまいますので。

Q:りぼん薬局様の今後の取り組みなどについてお聞かせください。

島民の高齢化も進んでますので、在宅医療にもっと積極的に介入していきたいと思っています。そのためにも、一緒に働いてくれる薬剤師を募集しています。


へき地医療はとてもやりがいある仕事です。三宅島の自然と、ここでしか味わえない生活があります。少しでも興味がある方は、期間限定でも構いませんので、お気軽にご連絡ください!

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採用に関するお問合せ

りぼん薬局 中川内 隆文

電話:04994-8-5840

住所:東京都三宅島三宅村神着240浅沼ビル101

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