大学病院の門前でも不動になる、珍しい薬を売却できて嬉しい。検品体制への信頼から、安心して商品を購入できる。
公開日:2021年9月5日
大学病院の門前のため、滅多にない医薬品の処方を受けることも多いアサヒ調剤薬局様。珍しい薬が不動在庫になると店舗間での融通も難しく、Pharmarketを活用した対策についてお聞きしました。

有限会社アサヒ薬局 代表取締役 中畔勇一様


1.薬局の概要

薬局で働くスタッフを大事にし、「家庭的で温かみのある薬局」を目指しています

Q:御社についてお聞かせください。

アサヒ薬局グループは、東京都大田区にある東邦大学医療センター大森病院前に3店舗を構える薬局です。

もともとは祖父が1956年にアサヒ薬局(現在の本店)を開業し、代々この地で70年近く薬局を経営をしています。創業当時は医薬分業が始まる前だったので、いわゆる「町の薬屋さん」として、トイレットペーパーや日用品等を置いている小さな薬店でした。

それから1975年頃に、大学病院の薬剤部長からうちの薬局に、処方箋を受けてほしいとお声がけしてもらって。ちょうど分業元年と呼ばれるあたりですよね。「医薬分業」という言葉になじみは薄かったですが、地域の患者様の健康維持に貢献できるならばと本格的に調剤を始めました。



Q:現在の状況や薬局の取り組みについて教えてください。

昔から変わらず、門前にある大学病院の処方箋をメインに受けています。専門医療機関ということもあり、診療科目がとにかく多くて。1人の患者様が5枚の処方箋をお持ちいただくなんてこともあります。処方箋1枚あたりも、びっしりと薬が処方されてますね。

とても専門性が求められる環境なので、薬剤師の教育には非常に力を入れています。月1の局内での勉強会や、薬剤師会の研修を利用しています。というのも、私が大田区薬剤師会の研修担当でして。アサヒ薬局を配信場所として使い、月1~2会のオンライン研修会を開いてます。大学病院のドクターやメーカーさんが講義してくれるんですよね。弊社の薬剤師は研修会を利用して、研修認定薬剤師を取得しています。

常に最新情報を勉強したいと思えばいくらでもできる環境だと思いますし、そういう意識の高い薬剤師も多く揃ってくれていると思います。


Q:歴史のある薬局で、これまで長く続けてこられた秘訣はどういった点でしょうか。

環境的な部分や時代の変化にきちんと対応できたなどの要因もありますが、一番は従業員が長く勤めてくれているからです。

薬局にとって一番の財産は、スタッフだと思ってます。社長の私も毎日調剤室にいて調剤や投薬をしてるので、経営者でありながら現場の人としてスタッフが話かけやすい環境を心がけています。スタッフに気持ちよく働いてもらうために、ごみの回収や雑用みたいなことも私の仕事にしています(笑)


おかげさまで弊社は離職率が大変低く、十年単位で長くお勤めいただく方も多いです。スタッフが長年働いてくれることで、薬局にいらっしゃる患者様にも「いつもの薬剤師さんのいる店」として信頼して通ってもらえますよね。

経営的な面はもちろんですが、スタッフが働きやすい環境を作ることも社長としての大切な役割で、それが代々「家庭的で温かみのある薬局」というアサヒ薬局の雰囲気を生み出してきたのだと思います。


2.Pharmarket(ファルマーケット)導入の経緯

「買取形式」なので、不動在庫をすぐに処分できることが魅力

Q:どのような在庫管理をしていますか?

3店舗全体で在庫を管理しているという表現が正しいですかね。非常に近い距離で運営しているので、在庫が不足したらすぐに別の店舗へ歩いて取りにいけます。少し特殊ですね。

慣れたスタッフが多くて、薬剤師の店舗間の行き来もよくあるので、それぞれのスタッフが頭の中に全店舗の必要在庫を把握できてるような状態です。

在庫管理システムも導入はしていて、1人の患者様にしか出ていないような薬は、個別に注意して管理しています。


Q:ファルマーケット利用前は、不動在庫をどのように処理していましたか?

ファルマーケットさんを使う前は、グループ内で在庫整理をしたあと、大田区薬剤師会の交換会を利用してました。ただ、うちのような大学病院門前の薬局で出なくなった薬は、他の薬局さんでも滅多に出ない薬なんですよね。なので交換会に持って行っても一つも減らずに、逆に他の薬局さんの不動在庫だけ買い取って帰ってくるなんてことも多かったです。結局、段ボールいっぱいの薬を廃棄するしかなく、これだけの資源をただ捨てるだけというのは忍びない気持ちがあって、どうにかしたいと思っていました。


Q:ファルマーケットを導入したきっかけや決め手を教えてください。

廃棄に悩んでいた時期にファルマーケットさんをネットで見つけたのがきっかけだと思います。だいぶ前だから少し自信はないですが。でも、利用を決めた理由は覚えていて、送った薬を全て買ってくれることに魅力を感じました。

実は、薬剤師会の交換会のように、薬局間でやりとりするサービスを利用したことがあります。ただ、買い手が見つかるまで処分ができず、時間がかかるし管理も手間でした。

その点ファルマーケットさんは「買取形式」なのですぐに処分できる。手離れが良く、らくですね。古本などをリサイクルショップに持っていくのと同じイメージです(笑)



3.Pharmarket(ファルマーケット)の利用法と感想

プロの目を通した検品に安心感

Q:実際に利用してみてファルマーケットの印象はいかがでしたか

Webで見積額をすぐに確認できるので、売却するか判断しやすくていいですね。売るとなれば、薬を箱詰めして送ってしまい、あとは検品結果のメールを待つだけというのも楽です。

ただ、ルールは少し厳しめですよね(笑)ある程度は仕方ないと思っていますが、シート単位の売却なので端数が余ってしまうのは、ちょっと痛いです。でも、購入する薬局さんのことを考えると、きちんとしたシート単位で製造番号がわかっていた方が安心だよなぁと理解しています。


Q:購入サービスはどういった用途で利用されていますか

うちの薬局では、抗がん剤や高額な薬の処方が多いです。そういった薬は治療の性質上、同じ薬がずっと継続するか不透明なことも多い。不動在庫のリスクを押さえるために、1箱単位ではなく少量のシート単位で買えることに、とてもメリットを感じています。すぐに薬局に届けてもらえますしね。以前スーテントカプセルを不足させてしまったことがありましたが、その時は急いでファルマーケットさんで購入し、次の日の午前中に届いてすぐ患者様へお届けに行けました。


あと、もったいないという気持ちも大きいですね。医療費は年々増えているなかで、有効期限が残っていて使える薬をただ捨ててしまう。捨てられるよりも弊社が引き取って、少しでも医療資源の無駄を減らすお手伝いをしたいと思っています。


Q:二次流通品を購入することに関しての不安はありませんか?

ファルマーケットさんの品質管理にはとても信頼をおいているので、特に不安はありません。以前、全ての薬を1シートずつ製造番号の目視確認されていることを聞いて、試しに自分達でもやってみました。そしたら、すごく時間はかかるし、Lotの刻印をまったく判別できないシートもあったり、とても大変でした。この作業を全ての買取品に対して行っていることが、安心につながってますね。


あと、過去に薬局間で薬のやりとりをしたときに、一部の薬が期限切れであったり、依頼した薬と実際に受け取った薬の規格が異なる、といったことに遭遇しました。その点ファルマーケットさんは、プロの目を通しているので余計な心配をする必要もなく、安心して利用できています。


4.Pharmarket(ファルマーケット)導入後の変化

廃棄の不安感やストレスが減り、現場の薬剤師の充実度も高まった

Q:Pharmarketを導入して変化したことを教えてください。

まずは経営面でとても助かっています。30万円程度あった年間の廃棄も、今は数万円程度に抑えられています。

またファルマーケットを利用することで、不動在庫の処分にかかる時間的なストレスや、対物業務の悩みから解放されたのはとても大きいです。


Q:スタッフの方の反応はいかがでしょうか?

スタッフから「この薬は動かなくなったからファルマーケットで売ってほしい」と積極的に打診がくるようになりました。以前は「廃棄になったらどうしよう?」という不安がありましたが、動かなくなったら早めにファルマーケットへ買取してもらうという認識がスタッフに広まっているからだと思います。商品の購入に関しても、少量のシート単位で購入できることのメリットを感じているので、とても協力的です。

在庫に関する業務時間を圧縮して、できた時間を患者様との時間に回せているので、スタッフの充実度も高まったのではないでしょうか。

Q:最後にアサヒ薬局さんの今後の展望を教えてください。

引き続きスタッフの働きやすい環境作りという点は注力していきたいですね。患者様に寄り添える、信頼してもらえる薬局となるために、ここは一番重要だと思っています。

あとはファルマーケットさんのサービスように、社会全体としてエコなシステムがもっと広まってほしいと思います。私も薬剤師会の薬局さんに積極的に紹介していますが、もっと薬局業界全体で助け合えるように、会員薬局ネットワークが増えて欲しいと思います。もちろん目の前の患者様のことは大切ですが、国としての医療費削減、無駄の削減という部分で我々薬局が協力できることは積極的にやっていくべきではないでしょうか。

カケハシグループになり、より多くの薬局さんに声が届くようになると思うので、ファルマーケットさんには頑張ってほしいです。


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