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カケハシグループへの期待からPharmarketを導入。減らした廃棄コストを薬局の質向上へ。

公開日:2021年09月05日
カケハシグループ入りをキッカケにファルマーケットを導入された会喜地域薬局グループ様。導入を決めた背景や活用方法、カケハシグループならではの期待についてお伺いしました。

会喜地域薬局グループ 馬場祐樹様 飯塚貴之様

1.薬局の概要

IT化やお茶出しも、全ては患者さまに薬を安心して飲んでいただくため。


Q:御社についてお聞かせください。

会喜地域薬局グループは1996年に福島県会津若松市にけやき薬局を開業し、現在は福島県内に8店舗を展開しています。「親切で温かく質の高い医療」を理念とし、患者さまへの日々のサービスはもちろん、心がホッと温かくなるようなコミュニケーションを大事にしています。また、高齢化が進んでいる地域に出店しているため、地域の病院と密に連携した、地域医療への貢献も心がけています。



Q:薬局の取り組みについて教えてください。

薬局をご利用する皆さまへお茶を提供するという取り組みを、創業以来ずっと続けていますね。患者さまへお茶をお出しすることが会話のきっかけとなり、投薬台では相談しようか迷うようなちょっとしたお悩みを話していただけることもあります。

そのお聞きした内容から疑義照会に繋がるケースや、服薬指導でのアドバイス内容に盛り込むなど、より安心した服薬治療につながっているなぁと実感しています。(お茶をお出しするサービスは、現在はCOVID-19のため休止しています)



Q:IT化もかなり進んでいますね。

はい、患者さまへ質の高いサービスを提供するため積極的に進めています。薬歴はカケハシのMusubiをすべての店舗で導入していますし、水剤や軟膏の調剤機器のように対物業務を効率化するシステムは優先して導入していますね。

DXじゃないですけど、機械をうまく使いながら患者さまへ価値を届け続けた結果、長年通い続けて下さる患者さまの割合が非常に多いという現状につながっているかなと考えています。



2.Pharmarket(ファルマーケット)導入の経緯

廃棄は減らしたいけど、ちょっと心配。そんな不安をカケハシグループ入りがキッカケで解消できたことが最大の理由。


Q:ファルマーケットを利用する前は、不動在庫に対しどんな対策をしていましたか?

今も続けている事ですが、店舗ごとに不動在庫を毎月チェックして、店舗間で融通しています。店舗間の在庫融通で残ってしまった薬剤に関しては、CtoCのサービスを使っていたのですが、それだとなかなか売却が進まなかったり、相対取引で連絡の手間がかかるという課題がありました。

中小の薬局にとっては如何にコストを下げるかは昨今の流れでは必要不可欠な部分であると考えています。



Q:ファルマーケットの利用を決めた背景を教えてください。

カケハシさんにグループ入りして、安心感が高まったというのが正直な理由です。ファルマーケットさんには少し失礼ですけど(笑)

ファルマーケットさんのことは知っていました。でも、ネットだけで薬を売買する仕組みにどこか漠然とした不安もありました。廃棄は減らしたいけど、ちょっと心配。

そんな中、カケハシグループになったことがキッカケでご担当の方に色々な質問をする機会がありました。私の質問に対して1つずつ丁寧にご説明いただいた姿勢にとても信頼を持つことができたので、導入してみようと判断しました。



Q:カケハシグループならではの期待はありますか?

やはり、今後のMusubi AI在庫管理とファルマーケットの連携は楽しみです。

今の在庫管理システムには少し課題を感じています。新しいシステムも検討してきましたが、色々なサービスを導入すると管理する手間が増えてしまうため、できれば1つのサービスで解決したい。なので、Musubi AI在庫管理には期待していました。

AI在庫管理で不動在庫を抽出し、ファルマーケットへ1クリックで売却するという手軽さは、対物業務である在庫管理の効率化が出来そうだなと今から楽しみです。グループ内不動在庫処理は180日でリストアップ、1年以上不動もしくは有効期限1年切りそうな場合はファルマーケットに売却などできるとよいですね。




3.Pharmarket(ファルマーケット)の活用方法

売却金額が簡単に確認できる。サポートの対応が丁寧なのも好印象でした。


Q:ファルマーケットの活用方法を教えてください。

店舗間での融通で残ってしまった薬を売却しています。今までは廃棄対象だった薬ですね。不動在庫と同じように、売却する薬もルールを決めています。不動期間と使用期限を組み合わせて定義を作り、社内で共有しています。ファルマーケットさんへの売却は、いわゆる「損切り」に近いのかなぁと感じていて、経営的な視点からどのタイミングで処理するか決めて運用していますね。



Q:ご利用した感想をお聞かせください。

サービスを初めて利用するときに、電話やメールで色々と質問させていただいたのですが、その際にサポートの方の対応も丁寧で、とても感じが良かったことは印象的です。

薬剤を検索してから数量、期限、ロットなどの情報を入れるのですが、見積提示までの流れがとてもわかりやすかったです。本のネット買い取りなど日常的に使うサービスと手続き的には似ているなと思いました。



Q:改善点やご要望があればお聞かせください。

薬剤を売却する上での判断が難しいので、グループ全体での需要予測、売値の残存期間による変動など様々なデータを駆使して売却タイミングをレコメンドしてくれると有難いです。

在庫しておくメリットと廃棄リスクがトレードオフになるので、その辺りの経営判断に資する機能がAI在庫管理側について、ファルマーケットの売却サービスと連携すると良いと思います。


4.Pharmarket(ファルマーケット)導入後の変化

圧縮したコストを活用し、グループ全体の価値をさらなる高みへ


Q:不動在庫に対する取り組みに変化はありましたか?

ファルマーケットさんに売却できる状態で薬を保管するようになりました。外箱がないと売却できないので、不動在庫になりそうな薬の開封の際には注意するようにしています。またファルマーケットは、買取品目の対象も広いので、CtoCのサービスで売却できなかった医薬品については導入時にまとめて売却してしまいました。CtoCのサービスの良い点もあるので、2つのサービスを併用することで効率的に不動在庫処理をしていきたいですが、線引き・使い分けと運用上の難しさは感じています。

しかしながら、売却をうまく活用することで全体の廃棄量はかなり減らせていますからね。大手調剤チェーンに比べて店舗数の少ない中小薬局が、コストの圧縮を考える際には避けて通れないポイントだと思います。



Q:今後の展望について教えてください。

弊社では、Musubiの導入によって生まれた業務のゆとりを、薬局の質を向上することへ活用してきました。

ファルマーケットさんのサービスは、廃棄していた医薬品の金銭的なコストや不動在庫処理に費やしてきた手間などの時間的なコストにゆとりを生むので、スタッフや薬局のレベルをさらに引き上げる部分への投資として活用したいです。

グループ全体として、患者さまへの価値提供をさらに高め続けていきたいですね。


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